当事件のポイントとして紹介するのはどうかと思うので、ここで紹介します。先述したとおり、本件の査定を最初に行った会社はMリハウスです。
もともと奥様はこの査定には不満や疑問を持たれていたため、どうにかならないのかとの交渉もされたとのこと。担当者Xの回答は、「せいぜい、4,800万円がいいところだろうと思います」とのことでした。
ところでこの物件は最終的に5,500万円で取引されたとお伝えしましたが、その時の買主を連れてきたのがなんとMリハウス。しかも全くの同一人物の担当者Xだったのです。
担当者Xは「せいぜい・・・」と数ヶ月前に査定を出した物件で、奥様の目の前で、買主に対して、「こんなお買い得物件は二度と出ません。すぐ決めないと無くなると思います」と、なんともありがたい説明をしていたとのことでした。
奥様は怒りも通り越し、呆れると共に、笑いをこらえるのが大変だったと、後に何度も仰っていました。同じ不動産の営業マンが、プロとして、全く同じく同じ口から全く違う事を言う。
業界事情を知らない方にとっては、それはきっと、とても印象的な出来事だったのだろうと思います。
4.700万円が虚偽の安い査定で、安く値付けられれば買主も簡単に見つけられるから仲介料は両手だという計算をしたのか。あるいは5,500万円は明らかに高額だと分かっていても、嘘をつけば買ってしまいそうな買主だったから平気で嘘をついたのか。
あるいはその様な悪巧みを全くして折らず、一切何も考えていないのか。
事実の程は当社にも定かではないですが、信頼できない相手ということだけは間違いないでしょう。