・具体的に、首都圏の当社のクライアントの実例をご紹介します。
・10年前、先代の相続が発生した際、土地を担保に相続税の納税資金として、SN信用金庫から8,000万円を借り入れました。
・相続人であったこの方は当時、8000万円もの大金を、依頼してすぐに貸してもらえたため、土地も売却することなく、本人の負担もなく納税を済ませることができました。
・この時の条件こそが、「金利だけを返済」というものであり、それは生活に支障をきたす額ではなかったため、最初は大変に感謝していました。
・しかし数年経った頃、何かおかしいと気づかれます。そんなにうまい話があるわけが無い。
・冷静に考えると、満額残っている元本は、自分が死んだ際の相続時、息子はどうやって返すのだろう。
・そう考えると恐ろしい状況なのですが、当然に10年経っても元本は全く減らず、完済の目処はまるで立ちません。
・折角相続した土地を、10年間、金利だけを支払った上に、結局はやはり、売却して返済するしかないのかと半分は覚悟を決め、それでも色々な不動産業者に相談をしていたとのことでした。
・どの不動産業者に相談しても返ってくる返事は同じ。「土地を全部売るしかない」という回答しか得られなかったそうです。
・しかし当社がコンサルティングをすると、土地は簡単に半分以上の面積が残せることが分かりました。別記の通り、不動産業者に売ろうとする(卸す)から市価の半値くらいになってしまうのであって、まだご主人が元気ならば次の相続までには時間があるのだから、丁寧に時間をかけてでも消費者に売却すれば良いだけの話です。
・土地を残すことは難しいことでは無かったのですが、問題は前回の相続税納税資金の8千万円の方でした。
・ここで当社では残した土地に賃貸アパート事業を計画、アパートの事業資金を多めに調達することと、前述した土地を高額に売却することで、SN信用金庫の抵当権を完全に抹消することに成功しました。賃貸アパートの事業資金を新規に貸してくれた銀行に対しても、30年での返済プランが構築できていることは言うまでもありません。
・SN信用金庫の言うなりのまま、何もしなければ土地も全て取られて終わる状況を、しっかり次世代に資産を引き継ぐ形に治めることが出来ました。
・当社がご主人に最も感謝されたのは、新規の借り入れ金の返済の目処も立てた状況で、お子様に資産を引き継ぐ道筋を組み立てたことでした。
・このことを契機に、ご主人が代々の長い付き合いだったSN信用金庫と、完全にキッパリと縁を切ったことは当然のことでしょう。