大規模修繕/顧問設計者制度:中古マンションの適切な補修 神奈川02

投稿者: | 2023年3月25日
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2023年03月25日 賃貸マンションの定期チェック。

設計者M様
・3/22にアビタKに物件チェックに行ってきました。最初に顧問設計者の皆様にお願いですが、担当されている+Cの賃貸物件に対しては年二回ほどで良いので、添付の様な現況調査と補修箇所、改善箇所、適正投資の提案を写真付きでして下さい。
・当然、設計者が現地を見れば、かなり専門的な改善提案や計画的な修繕計画の立案が可能になるはずです。

・以下、あくまでも弊社の見解ですから、まずは「補修工事」なのか「清掃」なのか「外構造園」なのか等々の分類から、相談に乗っていただければと思います。
・写真番号は全て、左冒頭に振った数字のみとさせていただきます。

・当然、このあと、可及的速やかに現地確認もお願いします。

□補修工事だと考えられるもの
・とはいえ、施工時期は設計者側で差配、整理をしていただく必要があります。

・3-1、3-2は少し前に施工業者たるMDIに補修依頼をしたものだと記憶しています。
・当時の仕上がりに問題はなかったですか? 
・完成後、きちんと施工されていることはご確認いただきましたでしょうか。

・それが出来ていることを前提として、一部、防水が切れていると思いますが、どうしましょうか。
・ここはご指示をいただければと思います。

・4-1は玄関周りに多数見つけましたが、塗装が跳ねています。
・スポットの色合わせで済ませて良いものかどうか。
・ご判断下さい。

・5は屋外灯ですが、清掃は丁寧に全てを取り外して中まで洗っていました。
・これはまだ、交換しなくて良いですよね?
・そんな共用部清掃は多分、他では無いだろうと思います。
・ここで宣伝ですが清掃業者さんが今年から若返ります。よって今までは新規受注お断りでしたが仕事を増やすことが可能です。あくまでも弊社管理コンサルとセットですが、ご希望のアパートオーナー様は「このクオリティ」の清掃をご提供できることとなりました。
・ちなみに大御所は引退とのことですが、まあそうはさせないようにしようと思っています。

・6排気口のシール、他シールは、6年目になりますから、一旦、「手の届く範囲」でやっておいてはどうでしょう。
・「手の届く範囲」などと書くと雑な印象かも知れませんが、足場は非常にお金がかかります。
・6年目の補修が深刻な事態を招くことは希ですから、脚立で届く範囲(でも相当できます)をまずは対象にするのが良いと思います。

・7キャノピのところも4と一緒ですかね。

・8、9はサビです。
・対処の方法をご指示下さい。

□外構造園だと考えられるもの
・館名盤回りが非常に汚らしくなってきています。
・今までは清掃のついでで対応してもらいましたが、ここは一度、しっかり造園を入れましょう。
・場合によっては樹木の植え替えも含めて見積が欲しいところです。
・廊下側の足下は、今すぐではないですが、来年以降の作業計画を立てておきましょう。

□清掃業務だと考えられるもの
・13は黒カビですよね?
・これは清掃に区分して良いですか?
・工事で何かやりますか?

・14はなんでしょうね?
・シールの後のようですが、次回の共用部清掃で掃除屋さんが見ておいて下さい。
・報告して下さい。

・11と12を飛ばして書いたのは報告だからです。
・このサビ、なんと薬剤調合でその場で掃除屋さんが落としました。
・しかも多分、アルミのコーティングの下地は保護状態のままでうまくやっていたと思います。
・具体的には当然、溶剤はなにかは言えませんが、二つ混ぜて、一つが非常に高額な薬品とのことです。そこで今度はオーナーにお願いですが、このサビ落としは、通常の共用部の清掃予算とは別に予算を取っていただければと思います。見積は別途掃除屋さんに依頼します。

□サビの差
・31は本件建物の鉄骨部分です。32は隣接の、一緒に(同じ時期)建設された建物の同じ箇所のサビっぷりです。
・思い当たることとしてはこっちは丁寧に掃除をしていると言うことくらいですが、確かに海も近いし塩分も飛んでくるでしょうから、それを放置しただけでこんなに錆びますか?
・設計者としてのご意見下さい。
・でももしもそうだとしたら、掃除というのは本当に大事な仕事だと言うことになりますね。アース・デザイン 齊藤