要建替マンションが増加している現状や将来推計はご理解いただけたと思いますが、必要な建替が順次実現できて行かないわけですから、もう一つ、大きな問題が起こります。建替完了マンション戸数の増加率よりも、要建替マンション戸数の蓄積の方が圧倒的に大きく、不良ストックの増加状況は加速度式になっていると言うことです。
雪だるま式にスラム化マンションがそこかしこに溜まっていくイメージが分かりやすいでしょう。
この状況を専門的見地からは、「頑張って建て替えている」などとは言うべきでないと思います。
「全く建て替わっていない」、マンションという資産は<例外編>で取り上げたようなものを除けば、「建替が出来ない住宅なのだ」と結論づけるのが正しいのではないでしょうか。
皆様が所有されている大切なマンションという資産が、いずれその時を迎えると言うことを、是非、今の段階から具体的にイメージして下さい。