裏から見る発想は設計者の 基本
横浜 商業ビル
そのデザインされた商業ビルは横浜北口から少し。
立地は申し分なく、植栽も美しい。上手だと思う。
そのエントランスをスタイリッシュに “切り取る” キャノピは、一層印象的と言っても良いかもしれない。
しかしなぜ、清掃のことを考えないのだろう。
「竣工写真がもっとも美しい建物は、低得点」
ある有名な建築家と意気投合したのを思い出す。
例えば洋館というジャンルの建物は、時を経て、その時間をしっとりと建物が蓄えながら、その価値や重みを “今” に映し出す。だから多くの人間に愛すべき建物として認識される。
この建物は上手に時を経ていくことが出来るのだろうか。
ましてやこのキャノピは、裏側はまともに客動線である。
折角の飲食のプロ達が腕を振るった帰り道。
そんなことを想像すると、商業ビルの設計者の仕事しては、到底合格点には及ばないだろう。
*当社のプロデュース案件ならば、キャノピ分の設計料の減額を求める。