建築善し悪し 壁面

 安直な “なんちゃって”

 

 神奈川県 ゴルフクラブ

「安物で良いから、本物を」

 

母の遺言ではないが、祖父からたたきこまれた格言というか口癖というか・・・。

だから我が家の価値観ではエクシブや星野リゾートがNGとなる(いずれも経営コンセプトが設立当初と変わっていれば、この限りではないが)。

確かに遠くから眺めていれば何の問題も無いし、こ洒落ていて、無味乾燥な吹きつけ仕上げよりも良いかも知れない。それはエクシブで言えば伊豆にある、大理石風に見せかけている、ただのコンクリート柱の壁紙と同じ事である。

 

でも、見る人が見れば分かることだし、分かる人こそがそれなりの人であり、その価値観にかなうことはないだろう。こういう事を見抜けるような人は、多分、その経営者の行為に対して、どうせ分からないだろうと「馬鹿にされている」と受け取るからだと思う。

絶対にプライドを持った職人の仕事では無いとも言い切れる。

いかに命じられようと、彼らがこういう仕事をすることは無いだろう。

 

金さえもらえれば、仕上がりはどうでも良いと考えている職人に、経営者が無理矢理にやらせたか、あるいはもしかすると自分で施工したか・・・。そもそもこういう対応を発想できてしまうこと自体が素人の残念さとしか言いようが無い。

 

 

ゴルフクラブやテニスクラブの経営がいかに厳しいかは不勉強ではあるものの、しかし意外とオーナーは到底一般人では購入が困難なレベルの高級車を乗り回したりしている場合がとても多い。

 

その車を普通の外車くらいに変えて、もらいすぎている給料の一部を少しだけ削り(やや大幅に削っても良いかもしれない)、こうした施工に本物を、そして気の利くキャディーやフロント、ポーター、全ての従業員に、少しばかりボーナスでも出したところで、バチは当たるまい。