上大岡周辺情報:公園

久良岐公園(くらきこうえん)

上大岡駅から徒歩17分で行くことができる久良岐公園はなんと23haの総合公園です。港南区と磯子区にまたがって広がる自然の景観を生かし、落ち着いた雰囲気を持つ公園として親しまれています。特筆すべきは、「桜」「散策路」「野鳥観察」「カブトムシ、クワガタ昆虫採集」「釣り」「どろんこで駆け回れる広い丘」等々でしょう。

駐車場料金は普通車2時間300円、以降20分50円です。4時間いても、600円ですから、それほど負担にはならないかと思います(障害者手帳をお持ちの方は料金が免除されます)。

公園内には能舞台と茶室があります。能舞台は、市が昭和62年に日本画の大家平福百穂が鏡板に描いた老松の素晴らしいその能舞台の寄付を受け、宮越記念久良岐能舞台として日本庭園と共に整備を行い、現在は建物内の茶室と合わせ、能を楽しむ人々に利用されているそうです。
日本庭園には池泉が配されており、その中を巡り歩くことができますが、入口の門からの景観は背景となる樹林に溶け込み、深山幽谷といった趣です。

 

また子供向け遊具も多数あり、車の侵入がなく安全なので自転車の練習にもぴったりです。
もちろん季節ごとに楽しめる植栽も豊富にあります。是非一度、公園のお散歩を楽しんでください。

久良岐公園で驚くのは、まずはその大きさです。 自然の地形を活かして作ったためだろうと思いますが、散策路にはかなり立派な高低差があり、ハイキングコースと言っても言いすぎでは無いくらいの運動になります。

大規模な面積に、一団の緑地が保全されているため、野鳥も種類が豊富で、散策路に少し入っていくと、大きな望遠レンズを抱えたセミプロの人と出会うことも少なくありません。

歩を進めると樹種が掲げられた大木がいくつもあり、「クヌギ」「コナラ」・・・これはもう詳しいお父さんなら、公園設計者が何を意図したか説明の必要が無いですよね。
以上の環境、実は鎌倉の天園ハイキングコースや現時山ハイキングコースに非常に似たスペックです。
横浜の中心部。横浜市内二番目の大きさの上大岡という駅から徒歩17分程度の距離に、これ程の豊かな自然が残されているという事実。横浜市の市民サービスは素晴らしいなあと実感します。

久良岐公園には遊具も点在していますが、むしろ子供にとってうれしい一つは公園中央部の広い丘ではないでしょうか。
スポーツ広場は別にありますが、単純に駆けっこしたり、転がったり、そんな事が安全に出来る場所は意外とありません。

普通の公園をイメージして下さい。安全第一は結構。でもその結果、「ボールは禁止」「池の生物の採取も禁止」というのは定石でしょう。ここ久良岐公園ではなんと、それらに逆行しています。

 

広い平地があれば、ボールを蹴りたい、投げたいと思うのが子供。
水場があれば、ザリガニがいないかなと興味を持つのが子供であり、その好奇心は健全な成長の証ではないでしょうか。

 

勿論、失敗や危ないこともあるでしょう。でも考えてみると、私たち大人は、あまりにも目先の危険に捕らわれすぎて、実はそうした子供の健全な成長の機会を阻害してきたと言うことは言えないでしょうか。久良岐公園ではそんな、子供が思いきりやりたいことが、数多く実現できる仕組みになっています。

4月中旬。池にはウシガエルが立派な泣き声を響かせていました。

猫は残念ながらあまり懐いて折らず、遊んではくれませんが、とても綺麗で可愛いです。

良く探すと湧水もあり、その周囲のこけは皆で保全しているようです。

子供向けの対応の記述が中心になってしまいましたが、言うまでも無く風通しの良い建物の屋根の下とか、木陰にベンチも点在していて、十分なソーシャルディスタンスの中でのんびり公園を楽しむことも出来ます。

 

視察時にはおじいさんが4名、将棋のトーナメント戦でしょうか。
午後の涼しい風を受けながら、のんびりと、しかし雑談なしに真剣に勝負をしておられました。

 

水場にはお孫ざんにザリガニをプレゼントしようと奮闘しているおじいさんもあり、多くの人が思い思いに楽しめる。
そんな、使い勝手の良い、かなり本格的な公園だと思います。