武蔵小杉駅周辺情報

駅周辺の大型商業施設・高層マンション建設の経緯

武蔵小杉駅周辺の目覚ましい発展は、主に以下の3つの要因が絡み合って実現しました。
大田区下丸子の多摩川沿いから見た武蔵小杉の高層ビル群。手前が多摩川ガス橋緑地野球場。

工場跡地の有効活用

かつて武蔵小杉一帯は、東芝工場をはじめとする多くの工場が立ち並ぶ工業地帯でした。しかし、1980年代以降になると、製造業の空洞化が進み、工場跡地が次々と空き地となっていきます。 1988年に施行された「再開発地区計画制度」を受け、川崎市は武蔵小杉駅周辺を再開発地区に指定。駅周辺の広大な工場跡地を有効活用し、住宅や商業施設を中心とした新たな街づくりを進めることとなりました。

交通アクセスの良さ

武蔵小杉駅は、JR南武線・横須賀線、東急東横線、目黒線、湘南モノレールが乗り入れる交通の要衝です。都心へのアクセスが良好なことから、ベッドタウンとして人気が高まっていました。

再開発計画と相まって、駅周辺には高層マンションが次々と建設されます。都心への通勤に加え、再開発によって商業施設や公共施設が充実したことも、住環境の魅力向上に繋がりました。

行政主導のまちづくり

川崎市は、武蔵小杉駅周辺の再開発事業に積極的に取り組みました。民間事業者との連携を図りながら、インフラ整備や商業施設誘致などを推進。駅前の広場整備や公共施設の建設も行い、住みやすく働きやすい環境づくりに努めました。 近年では、民間主導の再開発も活発化しており、今後も更なる発展が期待されています。
これらの要因が複合的に作用し、武蔵小杉駅周辺は大型商業施設や高層マンションが立ち並ぶ、近代的な都市へと変貌を遂げました。

参考ページ

JR武蔵小杉駅

JR武蔵小杉駅の綱島街道改札

JR武蔵小杉駅には、南武線、横須賀線、湘南新宿ライン、相鉄線直通列車の4系統が乗り入れています。ここは南武線と横須賀線・湘南新宿ライン・相鉄線直通列車の駅が少し離れていることが特徴です。また、特急列車として、東海道本線方面の特急「踊り子・サフィール踊り子」の新宿方面発着列車と、成田空港への連絡列車である特急「成田エクスプレス」の横浜または大船発着列車が停車します。

  • JN 南武線:川崎市と多摩地域を結ぶ路線。 – 駅番号「JN 07」
  • JO 横須賀・総武快速線:東海道本線(品鶴線経由)を経て、大船駅より線路名称上の横須賀線を走る。上り列車は多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する – 駅番号はJO 15。
  • JS 湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、戸塚駅から西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で東海道線と高崎線間、横須賀線と宇都宮線間をそれぞれ直通する – 駅番号はJS 15。
  • 相鉄線直通列車:新宿駅より当駅まで湘南新宿ラインと同一の線路を使用し、当駅から東海道本線貨物支線を経て羽沢横浜国大駅まで走る。横須賀線・湘南新宿ラインの停車駅である新川崎駅は通過となる。羽沢横浜国大駅より相鉄新横浜線を経由し相鉄本線へ直通する。相鉄本線からの直通列車で、新宿駅方面に向かう列車は「埼京線直通」と案内され、朝の一部の列車については大宮駅から川越線へ直通する。
2022年度の1日平均乗車人員は99,969人でした。JR東日本管内の駅では五反田駅に次いで第27位、神奈川県内では川崎駅に次ぐ第3位です。南武線の駅では川崎駅・立川駅に次いで第3位、横須賀線の駅では横浜駅・東京駅・品川駅・新橋駅に次いで第5位、湘南新宿ラインの駅では新宿駅・池袋駅・横浜駅・渋谷駅・大宮駅・大崎駅・恵比寿駅に次いで第8位です。横須賀線駅開業で大幅に増加しましたた。2016年の首都圏鉄道混雑ランキングで武蔵小杉→西大井はワースト4位でした。

東急武蔵小杉駅

東急電鉄・武蔵小杉駅改札

東急武蔵小杉駅の乗り入れ路線は、線路名称上は東横線のみですが、2000年に複々線化され目黒線の列車も停車するようになり、東横線の列車とは案内上は区別されています。

  • TY 東横線 – 駅番号「TY11」
  • MG 目黒線 – 駅番号「MG11」
東横線での2023年度の1日平均乗降人員は147,450人で、同線の駅では渋谷駅、横浜駅、中目黒駅に次ぐ第4位です。 目黒線での2023年度の1日平均乗降人員は47,899人で、同線の駅では目黒駅、武蔵小山駅、日吉駅に次ぐ第4位です。
JR線と東急線の駅周辺に立ち上がるタワーマンション(Google Earth による作成 240714)

JR武蔵小杉駅と東急武蔵小杉駅周辺に多数(この画像では12)のタワーマンションが建てられています。すべてに入居するので、駅混雑は必至ですね。正確な開発動向については川崎市の資料をご確認ください。

駅周辺商業施設

グランツリー武蔵小杉

グランツリー武蔵小杉は、2013年にオープンした複合商業施設です。しかし、その背景には、約30年前から始まった武蔵小杉駅周辺の再開発事業があります。特に2006年以降、再開発事業が本格化し、グランツリー武蔵小杉を含む複数の商業施設やマンションが建設されました。
グランツリー武蔵小杉はファッション、グルメ、雑貨、エンターテイメントなど、様々なニーズに対応できる大型商業施設です。駅直結なので、アクセスも抜群です。 商業施設面積は約37,000㎡、店舗数は約160店とショッピングモールとしては中規模の大きさです。駐車場も約820台分あり、週末のお出かけにちょうど良い規模感になっています。
規模は巨大ではないですが、日本初出店や新業態を含む、幅広いカテゴリーのテナントが揃っています。イトーヨーカドーを核店舗に、「西武・そごう 武蔵小杉SHOP」、「アカチャンホンポ」、「LOFT」、「Francfranc」、「セブン美のガーデン」「TOWER RECORDS」など、グループの各専門店も導入されれいます。またキッズスペース「スマイルスクエア」、商業施設としては最大となる屋上庭園「ぐらんぐりんガーデン」など、お子さんが喜ぶスポットやサービスが充実しています。 既存店とは一線を画した「上質な」店舗づくりが特徴 特徴ある店舗・施設は以下のとおりです。
  • 屋上庭園「ぐらんぐりんガーデン」:芝生広場、ドッグラン、噴水などがあり、都会のオアシスとして人気
  • キッズスペース「スマイルスクエア」:遊具や絵本コーナーがあり、小さなお子様連れでも安心して楽しめる
  • 「蔦屋家電」:家電製品だけでなく、書籍、雑貨、カフェなどを販売する複合型ショップ
  • 「アカチャンホンポ」:赤ちゃん用品、マタニティグッズが充実した大型店
  • 「イトーヨーカドー」:食品、衣料品、日用品など、幅広い商品を取り扱う

ららテラス武蔵小杉

特徴

ららテラス武蔵小杉は武蔵小杉駅周辺の再開発計画の一環として、2006年にオープンしました。商業施設面積は約8,000㎡、店舗数は約72店、駐車場は約260台と、ショッピングモールとしてはやや小規模ですが、駅直結で、アクセス抜群です。 ファッション、グルメ、雑貨など、バラエティ豊かな店舗が揃い、屋上広場やイベントスペースなど、地域住民の憩いの場となる施設があります。特に子育て世代向けの店舗や施設が充実しています。 主なテナントは以下のとおりです。
  • ファッション:アフタヌーンティー・ティースタンド、モンベル、無印良品、ヴィレッジヴァンガード、ロフトなど
  • レストラン・カフェ:武蔵小杉バール・デルソーレ、鼓月、カルディコーヒーファーム、タリーズコーヒー、スターバックスコーヒーなど
  • フード:小杉マルシェ、成城石井、紀伊国屋書店、アカチャンホンポなど
  • サービス:美容室、リラクゼーション、歯科医院、銀行、ATM、携帯電話ショップなど
特徴ある店舗・施設は以下のとおりです。
  • 屋上広場:緑豊かな空間で、休憩やイベントなどに利用できます。
  • イベントスペース:様々なイベントが開催されています。
  • 小杉マルシェ:地元の食材を使った惣菜やお弁当などが販売されています。
  • アカチャンホンポ:赤ちゃん用品、マタニティグッズが充実した大型店です。
  • キッズスペース:小さなお子様連れでも安心して楽しめます。

ららぽーととの違い

ららテラスとららぽーとは、どちらも三井不動産が運営する商業施設ですが、コンセプトやターゲット層、店舗構成などに違いがあります。
ららテラスは「街の賑わい」と「日常生活の彩り」をコンセプトに、スーパーや生活雑貨店などを核として、ファッションやレストラン、地域に必要とされる医療やサービス機能などを集積したライフスタイル型商業施設です。都市近郊に住むファミリー層や、アクティブなライフスタイルを送る人々をターゲットとしています。日常生活を便利に豊かにする店舗やサービスが充実しています。

ららぽーとは「家族で楽しめるエンターテイメント性豊かな商業施設」をコンセプトに、ファッション、雑貨、グルメ、映画館、遊園地など、幅広いジャンルの店舗が集積した大型ショッピングモールです。家族連れや、休日にショッピングやレジャーを楽しみたい人々をターゲットとしています。最新トレンドを取り入れたショップや、話題性の高いイベントなどが豊富です。

ららテラスは中核店舗としてスーパーが約30%を占めていますが、ららぽーとではファッションが約35%を占めているなど、ターゲットの違いが明らかです。

商店街

タワーマンションが立ち並ぶ街として知られる武蔵小杉ですが、実はその昔は工場が立ち並ぶ工業地帯でした。そんな時代に生まれた商店街は、今もなお街の活力源として、人々の暮らしを支え続けています。大型商業施設とは一味違う、武蔵小杉駅周辺の商店街をご紹介します。思わぬ掘り出し物が隠れているかもしれません。

東急線ガード下と武蔵小杉一番街がある飲食ゾーン

主な公共施設

中原図書館

タワーマンションが立ち並ぶ街として知られる武蔵小杉ですが、実はその昔は工場地帯でした。そんな時代に生まれた中原図書館は、今もなお街の文化発信拠点として、人々の暮らしを支え続けています。中原図書館は川崎市の中でも歴史が古く、最も所蔵数が多いフラッグシップ図書館(中央図書館)として、最新刊から話題の書籍、専門書まで、幅広いジャンルの資料が揃っています。
また、講演会、ワークショップ、絵本読み聞かせ、映画上映など、様々なイベントや講座を開催しています。地域住民の交流の場として、多くの人々に親しまれています。
なんといっても武蔵小杉駅から徒歩約5分、東急スクエア5階と、アクセス抜群の立地だから、駅から自宅に戻る途中で立ち寄ることができますね。

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