所沢駅周辺情報

所沢駅

西武鉄道・所沢駅の南改札

西武鉄道の要衝、所沢駅の変遷と現在

埼玉県所沢市にある所沢駅は、西武鉄道の主要路線である池袋線と新宿線が乗り入れるターミナル駅であり、一日平均約10万人(2022年度)と、埼玉県内でも有数の乗降客数を誇ります。1895年(明治28年)に川越鉄道の駅として開業した所沢駅は、その後、西武鉄道の拠点駅として発展を遂げ、現在では駅周辺には商業施設やオフィスビル、公共施設などが充実し、多くの人々が利用する駅となっています。

鉄道の開通と発展

所沢駅の歴史は、鉄道の発展と密接に関係しています。1895年の開業当初は、川越鉄道の駅として単なる通過駅でしたが、1912年(大正元年)に西武池袋線が、1927年(昭和2年)には西武新宿線が延伸開業すると、一気に交通の要衝へと発展します。さらに1962年(昭和37年)には西武秩父線が延伸開業し、秩父方面への玄関口としても役割を果たすようになりました。

西武鉄道の拠点駅として

1986年(昭和61年)には西武鉄道の本社が所沢駅に移転し、名実ともに西武鉄道の拠点駅となりました。駅周辺には西武グループの施設も多く集積しており、西武百貨店や西武鉄道本社ビル、グランエミオ所沢などが立地しています。

所沢駅の歴史を語る上で重要な出来事

  • 1895年3月21日に川越鉄道(現在の西武新宿線)の駅として開業。
  • 1915年に武蔵野鉄道(現在の西武池袋線)が開業し、所沢駅で共用開始。
  • 1989年には駅構内の大幅な改良工事を実施。
  • 2018年には東口駅ビル「Grand Emio所沢」がオープンし、駅の利便性がさらに向上。

参考ページ

駅周辺商業施設

グランエミオ所沢

概要

グランエミオ所沢は、2018年に所沢駅東口に直結する形でオープンした商業施設です。総面積は約30,000平方メートルで、地上5階、地下1階の構造を持ち、約100店舗が入居しています。ファッション、グルメ、生活雑貨、サービスなど多岐にわたるジャンルの店舗が揃っており、訪れる人々に多様なショッピング体験を提供しています。

利便性と多彩な店舗

所沢駅に直結しているため、通勤・通学の途中や買い物のついでに立ち寄りやすいのが大きな魅力です。エスカレーターやエレベーターが完備されており、バリアフリー対応も充実しています。ファッションブランドや雑貨店、カフェやレストランなど、幅広いジャンルの店舗が揃っており、特に地元の食材を使ったレストランやカフェが人気です。また、定期的にイベントや展示会が開催されるスペースもあり、地域の文化やアートに触れる機会も提供しています。

環境への配慮と周辺施設

グランエミオ所沢は、環境に配慮した設計が施されており、エネルギー効率の高い設備やリサイクル活動が推進されています。近隣には西武鉄道の本社ビルがあり、地域の交通の中心としての役割を果たしています。また、所沢市役所も近くに位置しており、行政サービスへのアクセスも良好です。グランエミオ所沢は、所沢駅周辺のランドマークとして、地域住民や訪問者にとって便利で魅力的な商業施設となっています。

主要店舗

グランエミオ所沢は、西武鉄道沿線のランドマークを目指した施設です。所沢エリア初出店となる高感度セレクトアパレルブランド「B:MING LIFE STORE by BEAMS」や「URBAN RESEARCH DOORS」のほか、「焼肉 八坂 あら川」や「キャンティーナ」、「UNDERGROUND RAMEN 頑者」など、魅力溢れる西武鉄道沿線の有名店舗に加え、「京都 八百一」、「魚力」、「TAKAGI FOODS」といった生鮮三品を含むバラエティ豊かな食物販店舗などが出店しています。

TOCOTOCO SQUARE所沢

特徴

TOCOTOCO SQUARE所沢は、埼玉県所沢市に位置する大型商業施設で、旧イオン所沢店の跡地に2020年にオープンしました。敷地面積は約23,778平方メートル、延床面積は約51,335平方メートルで、駐車場は489台分を完備しています。所沢駅から徒歩6分の距離にあり、アクセスも良好です。
TOCOTOCO SQUARE所沢には、日常生活に便利な店舗が多数揃っています。例えば、地下1階にはディスカウントスーパーの「オーケー」や、カット専門店の「サンキューカット」、洋服お直しの「ママのリフォーム」などがあります。1階には、パンケーキカフェ「湘南パンケーキ」や、ドラッグストア「ツルハドラッグ」、ファンシー雑貨の「パティズ」などが並びます。
さらに、3階には家電販売の「ヤマダデンキ」や100円ショップの「Seria」、4階にはアニメ関連グッズの「アニメイト」やリユースショップの「スーパーセカンドストリート」があります。5階には家具・インテリアの「ニトリ」があり、6階と7階にはアミューズメント施設「ラウンドワンスタジアム」が入っています。
これらの店舗は、日常の買い物から趣味のアイテム探し、家族で楽しめるアミューズメントまで、多様なニーズに応えることができる魅力的な施設です。TOCOTOCO SQUARE所沢は、地域住民にとって便利で楽しいショッピングスポットとなっています。

西武所沢S.C.

西武所沢S.C.は、所沢駅西口に直結する大型商業施設で、アクセスの良さが大きな魅力です。敷地面積は約34,000平方メートル、延床面積は約129,000平方メートルで、地上7階建ての建物に約150店舗が入居しています。駅からは2階レベルのデッキで直接接続されており、雨の日でも快適にアクセスできます。

西武所沢S.C.には、多様なジャンルの店舗が揃っています。ファッション、ライフスタイル、グルメ、エンターテインメントなど、幅広いニーズに応える店舗が集結しています。特に、ファッションフロアには「ユニクロ」や「GU」、雑貨店の「ロフト」や「無印良品」などがあり、日常の買い物からトレンドアイテムまで幅広くカバーしています。また、レストランフロアや映画館もあり、家族や友人と一緒に楽しめる施設となっています。

西武所沢S.C.は、所沢市とそごう・西武などの民間企業による第三セクター「株式会社ワルツ所沢」が運営するショッピングセンターで、建物全体が「ワルツ所沢」その中の中核店舗が「西武所沢S.C.」という構成になっています。よって、フロアによっては「西武所沢S.C.」以外の専門店もあります。 この建物は所沢駅西口第一種市街地再開発事業により1986年にオープンし、2019年にリニューアルされました。愛称の「ワルツ」は、所沢がウィーンのようなイメージを持つ街になることを期待して名付けられました。

西武所沢S.C.外観

エミテラス所沢

概要と開発経緯

エミテラス所沢は、所沢駅西口に直結する商業施設で、アクセスの良さが大きな魅力です。この施設は、西武鉄道所沢車両工場跡地を含む周辺一帯で進められた「所沢駅西口土地区画整理事業」の一環として開発されました。開発は西武リアルティソリューションズと住友商事が共同で行い、2024年9月に開業予定です。施設名の「エミテラス」は、「笑み」と「テラス」を組み合わせたもので、訪れる人々に笑顔をもたらす場所を目指しています。

規模と店舗構成

エミテラス所沢は、全142店舗が入居する大規模な商業施設です。そのうち139店舗が既に発表されており、埼玉初出店の店舗が22店舗、所沢市内初出店の店舗が91店舗含まれています。キーテナントとして「ユニクロ」や「T・ジョイ エミテラス所沢」などがあり、特にT・ジョイは最新鋭の設備を備えたシネマコンプレックスで、IMAX(R)レーザーやScreenX、Dolby Atmos(R)などの技術を導入しています。
施設内には、ファッション、グルメ、エンターテインメント、ライフスタイル関連の店舗が多彩に揃っており、幅広い世代のニーズに応えることができます。また、西武鉄道所沢車両工場の歴史を未来へつなぐ「レガシー」として、引き込み線や運転用シミュレータの展示も行われる予定です。
「所沢らしさを育み、都市と郊外の 2 つの魅力を享受できる「所沢スタイル」を創造・発信する拠点」をコンセプトに、新しい体感・体験の提供を目指しています。西武線沿線や所沢市内初出店の店舗も含め約150店舗が出店する計画です。

商店街

所沢プロぺ商店街

所沢プロぺ商店街は、所沢駅西口から延びる約300メートルの通りに位置し、所沢市内で最も賑わう商店街です。この商店街は、飲食店を中心に約200店舗が並び、地元の人々や観光客に人気があります。商店街の名称「プロぺ」は、所沢が日本の航空発祥の地であることにちなんで名付けられました。また、景観美化のために電柱の地中化などの環境整備も進められています。

所沢銀座商店街

所沢銀座商店街(通称「とこぎん」)は、所沢駅東口に位置する商店街で、地元の人々に親しまれています。この商店街には、昔ながらの個人商店や飲食店が多く、温かみのある雰囲気が特徴です。特に、地元の特産品や手作りの品々を扱う店舗が多く、観光客にも人気があります。

小規模な飲食店などが多い所沢プロぺ商店街

主な公共施設

所沢航空記念公園

歴史

所沢航空記念公園は、日本の航空発祥の地として広く知られています。1911年4月1日、航空の父と称される長岡外史が私財を投じて土地を購入し、日本初の航空機専用飛行場を所沢に設立しました。同年4月5日、徳川好敏大尉が操縦するフランス製複葉機アンリ・ファルマン機が初飛行を成功させ、日本の航空史に新たな一歩を刻みました。
第二次世界大戦中、この飛行場は軍事目的で使用されました。戦後、所沢飛行場は米軍に接収され、軍事基地として利用されましたが、1971年に一部が日本に返還されました。その後、1978年に所沢航空記念公園として開園し、地域住民や観光客に親しまれる場所となりました。

現在

公園内には航空発祥記念館があり、所沢飛行場の歴史や日本の航空史に関する展示が行われています。また、実際に使用された航空機の展示もあり、訪れる人々に当時の航空技術や歴史を伝えています。特に、初飛行に使用されたアンリ・ファルマン機のレプリカは見どころの一つです。
所沢航空記念公園は、広大な敷地を持ち、自然と歴史が融合した魅力的なスポットです。公園内には散策路やピクニックエリアが整備されており、四季折々の自然を楽しむことができます。また、週末にはさまざまなイベントやマーケットが開催され、地域の文化やコミュニティ活動の拠点としても機能しています。
この公園は、航空の歴史を学びながら、自然の中でリラックスできる場所として、多くの人々に愛されています。所沢市民文化センターミューズも公園内に位置し、多様な文化イベントやコンサートが開催される場として、地域の文化発信拠点となっています。所沢航空記念公園は、歴史と自然、文化が調和した特別な場所です。

所沢市民文化センターミューズ

アクセス

所沢市民文化センターミューズは、埼玉県所沢市並木に位置する複合文化施設です。所沢駅からのアクセスは非常に便利で、西武新宿線「航空公園」駅から徒歩約10分、またはバスで約3分の距離にあります。航空公園駅東口からは「文化センターミューズ」行きのバスが頻繁に運行されており、1番乗り場から「新所沢駅東口」行き、2番乗り場から「エステシティ所沢」行き、3番乗り場から「所沢駅東口」行きのバスが利用可能です。

ミューズの特徴

所沢市民文化センターミューズは、所沢航空記念公園内に位置しています。ミューズは、アークホール、マーキーホール、キューブホールの3つのホールを中心に構成されています。アークホールは2,002席を有し、クラシック音楽のために設計されたシューボックス型のシンフォニーホールです。特に、オーストリアの名門リーガー社製の国内最大のパイプオルガンが設置されており、その壮大な音響が特徴です。マーキーホールは798席を有し、馬蹄型の演劇ホールとして設計されており、ミュージカルやバレエなど多様な舞台芸術が楽しめます。キューブホールは318席のサロン風ホールで、室内楽や小規模なコンサートに最適です。

所沢市立図書館

特徴

埼玉県所沢市には、7つの分館を含む「所沢市立図書館」があります。本館は航空記念公園内にあり、緑豊かな環境の中で読書を楽しめます。

約40万冊もの蔵書は、小説、児童書、専門書など幅広く揃え、活字の海を自由に泳ぎ回るような読書体験を提供します。また、CDやDVD、雑誌なども充実しており、様々なジャンルの情報に触れることができます。

館内はバリアフリー設計で、車椅子やベビーカーでも快適に利用できます。また、読書スペースや学習スペースも充実しており、読書に集中できる環境が整っています。さらに、おはなし会や講演会など、様々なイベントも開催されており、子供から大人まで楽しめる空間となっています。

アクセス

最寄駅は西武新宿線「航空公園駅」で、徒歩約5分です。駐車場も完備されていますので、車での利用も可能です。

ところざわサクラタウン

所沢駅からのアクセス

ところざわサクラタウンは、埼玉県所沢市に位置する大型複合施設です。東所沢駅が最寄り駅ですが、所沢駅からのアクセスも非常に便利で、西武池袋線「所沢駅」からバスで約10分、または徒歩約20分の距離にあります。バスを利用する場合、「東所沢駅」行きのバスに乗り、「サクラタウン前」バス停で下車すると、すぐ目の前に到着します。

施設の規模と構成

ところざわサクラタウンは、約40,000平方メートルの敷地に広がる大規模な複合施設です。施設内には、角川武蔵野ミュージアム、ジャパンパビリオン、ショップ&レストラン、ホテル、オフィス、書籍製造・物流工場、神社など、多岐にわたる施設が集まっています。角川武蔵野ミュージアムは、図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設で、訪れる人々に多様な文化体験を提供します。
また、地元産の新鮮な食材を使ったレストランやカフェ、ユニークな書店「ダ・ヴィンチストア」など、訪れる人々が楽しめる多様な施設が揃っています。さらに、武蔵野坐令和神社は、伝統と現代が融合した新しい形の神社として、訪れる人々に癒しと文化体験を提供しています。

開発の経緯

ところざわサクラタウンの開発は、KADOKAWAと所沢市の共同プロジェクト「COOLJAPANFOREST構想」の一環として進められました。この構想は、所沢市の旧所沢浄化センター跡地を活用し、緑豊かな環境と最先端の文化・産業を融合させることを目指しています。2015年に準備会社として「株式会社ところざわサクラタウン」が設立され、2018年に着工、2020年にプレオープンし、同年11月にグランドオープンを迎えました。

開発コンセプト

ところざわサクラタウンの開発コンセプトは、「クールジャパンの発信拠点」として、国内外に日本のポップカルチャーを広めることです。施設内には、アニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーに関連するイベントや展示が行われる多目的ホール「ジャパンパビリオン」があり、eスポーツ大会やライブコンサート、ミュージカルなど多彩なイベントが開催されています。

角川武蔵野ミュージアムの特徴とユニークな設計

角川武蔵野ミュージアムは、隈研吾が設計を手がけた特徴的な建築物です。高さ30メートルの巨大な岩をモチーフにした建物で、外壁には約2万枚の花崗岩が使用されています。この建物は、66枚の三角形を組み合わせた複雑な外観を持ち、見る角度や光の加減によって様々な表情を見せます。隈研吾は、この建築について「地形そのものが建築になったようなものを作りたかった」と語っています。

ミュージアム内は5階建てで、1階には広大な「グランドギャラリー」と「マンガ・ラノベ図書館」があります。2階には受付やショップ、カフェがあり、3階には「EJアニメミュージアム」、4階には「荒俣ワンダー秘宝館」と「エディットタウン」、5階には「武蔵野ギャラリー」が配置されています。特に、4~5階を貫く「本棚劇場」は、高さ8メートルの本棚に囲まれた壮大な空間で、訪れる人々に圧倒的な視覚体験を提供します。

角川武蔵野ミュージアムは、建築そのものがアート作品としての役割を果たしており、内部の展示とともに訪れる人々に多様な文化体験を提供しています。このミュージアムは、ところざわサクラタウンの中心的な存在として、地域の文化発信拠点となっています。

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