川崎駅周辺情報
JR川崎駅
JR川崎駅の歴史
川崎駅について調べると、「日本初の鉄道中間駅」と言われます。これは、1872年(明治5年)に開業した際、日本初の鉄道である新橋・横浜間(現在の東海道本線)に唯一の中間駅として設けられたことを意味します。
当時、鉄道はまだまだ新しい技術であり、その多くはターミナル駅同士を結ぶものでした。しかし、新橋・横浜間は約29kmという長距離であり、途中駅を設置する必要性が認識されていました。
そこで選ばれたのが川崎駅です。川崎駅は、江戸時代から宿場町として栄えていた交通の要衝であり、人口も多く、商業活動も盛んでした。また、水利にも恵まれていたことから、蒸気機関車の給水にも適していました。
これらの理由から、川崎駅は日本初の鉄道中間駅として選ばれたのです。
川崎駅が中間駅として開業したことは、日本の鉄道史において画期的な出来事でした。この出来事をきっかけに、日本全国に鉄道網が築かれていきます。
現在のJR川崎駅
JR東日本の駅別の1日乗車客数でJR川崎駅は、175,876人で第11位です。神奈川県では横浜が340,536人、第4位で、その次に大きな駅になります。路線も3系統が乗り入れしており大変便利です。
- JT 東海道線:列車線を走行する東海道本線の中距離電車、東京駅・上野駅を経由し宇都宮線・高崎線へ直通する上野東京ラインの列車も停車-駅番号はJT04。
- JK 京浜東北線:電車線を走行する東海道本線・東北本線の近距離電車、横浜駅から根岸線への直通運転も実施-駅番号はJK16。
- JN 南武線:当駅を起点に川崎市と多摩地域を結ぶ路線-駅番号はJN01。
京急川崎駅
京急川崎駅の歴史
- 京急川崎駅は、1902年(明治35年)9月1日に川崎駅として開業しました。当時は京浜電気鉄道(現在の京浜急行電鉄)の始発駅として、大師への参拝客で賑わいました。
- 1925年(大正14年)11月1日には、鉄道省川崎駅との混同を避けるため京浜川崎駅に改称されました。
- 1966年(昭和41年)12月10日には、本線が高架化され、大師線の新ホームが供用開始されました。これにより、京急川崎駅は交通の利便性が大きく向上しました。
- 1987年(昭和62年)6月1日には、駅名を現在の京急川崎駅に改称されました。
現在の京急川崎駅
2022年度の京急川崎駅の乗降客数は112,923人で、京急線のなかでは品川駅、泉岳寺駅、上大岡駅に続く第4位の駅です。
JR川崎駅と京急川崎駅は徒歩4分程度。「アゼリア」という地下街を通れば雨にもぬれず乗り換えできます。
駅周辺商業施設
ラゾーナ川崎プラザ
特徴
敷地面積:約11万㎡、店舗面積:約7万2000㎡、約300店舗が集まる大型ショッピングモールで、ファッション、グルメ、雑貨、エンターテイメントなど、様々なニーズに対応しています。JR川崎駅直結という便利な立地で、雨の日でも濡れずにアクセスできます。屋上広場やルーファガーデンなど、開放的な空間もあり、憩いの場としても利用できます。
また、この施設はスペインの建築家リカルド・ボフィル氏による設計で、洗練されたデザインと開放的な空間が特徴です。「川崎の海と空の玄関口」をコンセプトに、海をイメージしたブルーと空をイメージしたホワイトを基調としたデザインとなっています。光と水を使った演出が随所にあり、五感が刺激されますね。
キッズスペースや授乳室など、子育て支援施設が充実しています。ベビーカーレンタルやお子様向けイベントなども開催されています。また一部の店舗を除き、ペット同伴可能です。ペット用カートレンタルやペット用トイレなども用意されています。
開発経緯
ラゾーナ川崎プラザは、川崎駅西口の再開発事業の一環として建設されました。1980年代から川崎市は、川崎駅西口を副都心として整備する計画を進めており、その計画の一環として、東芝川崎工場跡地に大型ショッピングモールを建設することになりました。
1998年、川崎市は三井不動産と共同で「ラゾーナ川崎」プロジェクトを立ち上げました。これは、商業施設、住宅、オフィスビルなどを一体的に開発するプロジェクトです。2006年、ラゾーナ川崎プラザがグランドオープンしました。
その他の大型商業施設
川崎アゼリア(地下街)
JR川崎駅と京急川崎駅を結ぶ地下街で、高級ブティック、居酒屋、レストラン、美容サロンが入った広大な地下ショッピング モールとなっています。地下街面積は56,704m2で、クリスタ長堀、八重洲地下街に次いで日本で3番目の規模を有します。
川崎ルフロン
建物は地上10階、地下2階。地下1階から地上10階までは物販・飲食店、学習塾などが営業し、地下2階には駐車場があります。8階には川崎最大級のスポーツショップ「スーパースポーツゼビオ」、9階には献血ルームなどが入居しています。
川崎ダイス
地上11階(商業施設としての利用は9階部分まで)、地下2階建て。7階から9階にTOHOシネマズ川崎が入店しています。9スクリーン、1,902席(車椅子20席)を有するシネマコンプレックスです。
商店街
大型商業施設だけでなく商店街も多数あるのが川崎駅前。多くの飲食店がひしめき合っており、混沌とした印象がありますが、いつも通いたくなるお気に入りのお店がきっと見つかるはずです。
川崎駅前仲見世通商店街は、昭和から続くお店も、オープンしたてのおしゃれな店も揃う、川崎最大の飲食店街です。170を超える店舗が軒を連ね、活気あふれる雰囲気です。
川崎銀座街は、京急川崎駅からは徒歩1分、JR川崎駅からも徒歩5分以内の立地にあり、地下街アゼリアを通って来れば、雨にも濡れずに来れる商店街です。
銀柳街は、川崎駅東口から徒歩約5分の場所にある、約100店舗が軒を連ねる商店街です。
川崎駅前大通り37番街は、JR川崎駅東口、さいか屋の先、アゼリア37番口、新川通り沿いの商店街です。
ステンドグラスが印象的な川崎駅東口の銀柳街商店街
文化・芸術関係施設
ミューザ川崎シンフォニーホール
ミューザ川崎シンフォニーホールは、JR川崎駅西口駅前に所在するコンサートホールで、オフィス棟「ミューザ川崎セントラルタワー」、ショッピングゾーンなどが建設された再開発地区「ミューザ川崎」の一部です。1998年に開館し、川崎市の文化拠点として親しまれています。
大ホールは2,000人を収容する規模で、クラシック音楽を中心に、オペラ、バレエ、ミュージカルなど様々なジャンルの公演が開催されています。音響設計は世界的に有名な永田音響設計が担当しており、澄み切った音響が特徴です。
小ホールは500人を収容する規模で、室内楽やオーケストラなどの公演に利用されています。
その他にも、リハーサル室や練習室、音楽資料室などがあり、音楽活動の拠点としても利用されています。
音楽ホールの音響の良さは折り紙つきで、海外の大物音楽家は来日の度にその豊かで癖の無い柔らかな残響を絶賛しています。開館初年度にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と来日し、その後も再来日している指揮者サイモン・ラトルは、公演直後に「正に音の宝石箱」「世界屈指の音響を誇る名ホール」「このような素晴らしい会場を持つあなた方は大変幸せです」「このホールの響きは素晴らしく、ベルリンに持って帰りたい」とホールの感想を述べています。ミューザをフランチャイズとしている東京交響楽団音楽監督ユベール・スダーンも、「海外のアーティストたちは日本に来た時に必ず『このホールが自分の国にあったらいいのに』と言いますよ」と語っています。内部の独特な形状に聴衆の賛否両論はあるものの、座席位置による音響にさほど違いが無く、ホールの容積に対して客席と舞台の距離が大変短いこと、左右非対称の壁面が特殊な反響板として機能していることが、そのような音響を生む所以となっています。
川崎能楽堂
川崎能楽堂は、1986年に開館した本格的な能楽堂です。JR川崎駅東口から徒歩5分の場所にあります。
5.5m四方の能舞台を、三方向から148席の客席が囲んでおり、客席と舞台が近く、臨場感あふれる鑑賞が可能です。
能、狂言などの伝統芸能の発表・鑑賞や邦楽の発表・鑑賞、その他、和の雰囲気を生かしたイベントに利用されています。